“ハッピーストーリー”をたくさんつくってまいります。(後半)

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2016年4月、QUICK USA, Inc.の新President & CEOに就任した冨井博司が語る新生QUICK USA, Inc.。前半は株式会社クイック入社からニューヨークでの研修まででした。後半はその後の経緯と、QUICK USA, Inc.を率いる新たなトップとして未来について語ります。

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冨井博司
HIROSHI TOMII(President & CEO)

 

 

“ハッピーストーリー”をたくさんつくってまいります。(後半)

QUICK USA, Inc.

社長紹介・ご挨拶

 


 

日本に帰国してからはどのような業務に携わっていましたか?

 

(冨井)ニューヨークでの研修を終えて、日本帰国後も次の海外拠点開設の準備をしていました。「さあ、世界中のどこの国でも拠点長としてやっていけるぞ」という自信に満ちていましたが、出た辞令にはなんと「上海クイックマイツ有限公司(上海可以可邁伊茲明勝人才咨詢服務有限公司(現在は上海クイック有限公司))勤務を命ず」とありました。海外の新しい拠点の開設ではなく、中国の人材事業の立て直しの辞令でした。その時は正直言って、ニューヨークでの研修のことなど色々なことが走馬灯のように頭の中を駆け巡り、切り替えには暫く時間がかかりました。周りの人達にも新天地を目指して準備をしていると話していましたので、当事者である自分もびっくりでしたが、周りのみんなにも大変驚かれました。(笑)

 


 

中国での勤務はいかがでしたか?

 

(冨井)当時中国では、現地法人 上海可以可邁伊茲明勝人才咨詢服務有限公司(現在:上海クイック有限公司)という社名で、人事労務コンサルティングを中心に上海で事業を展開していました。中国では当時人材紹介事業が殆ど機能していませんでしたので、この事業の立て直しがミッションで、マーケット開拓から始めました。当時の上海の事業所には日本からのスタッフは私を含め2名、現地で採用した中国人が9名おりました。日本人と中国人スタッフの間には仕事に対する考え方に大きなギャップがあり、会社の理念も共有されていない状況でした。最初は外様の状態で、様々な問題やトラブルもありました。しかし国籍は違えど同じ会社の一員として、向く方向はお客様や登録者であること。信頼関係を地道に築き、社員全員で理念を共有しました。売上が上がり始め、業績はよくなってきました。業績が上がるようになったら、スタッフの顔も明るくなり、オフィスの雰囲気も元気で活発になりました。通算で約2年間上海に勤務しましたが、赴任中に人材紹介部門の売上を約8倍に成長させることができました。最初は色々ありましたが、帰任の際、中国人メンバー達全員が、高級中華料理店で送別会を企画してくれた事はいまでも忘れません。

 


 

アメリカへ異動になった経緯を教えてください。

 

(冨井)上海から日本へ帰任後は、海外事業推進部という部署で海外拠点の支援をする仕事をしていました。出張ベースで上海やニューヨーク、ベトナム各拠点を訪問し、現地のスタッフのサポートを行ったり、日本とのパイプ役の業務を行っていました。またいずれ海外現地に出ると考えていましたが、まだ赴任地はわからない状況でした。そうこうしているうちに2014年6月に、3度目の海外赴任辞令が出ました。今度は、米国子会社のニューヨーク本社への異動という内容の辞令でした。ニューヨークでの滞在は2回目でしたので、土地勘もあり余裕をもって準備をしようとしていたところ、急遽ロサンゼルスオフィスでのヘルプが必要ということになり、事態は急展開、現在のロサンゼルスオフィスへ赴任することになりました。

 


 

ロサンゼルスでの勤務、生活はいかがでしたでしょうか?

 

(冨井)まずは生活面で、ソーシャルセキュリティナンバーやドライバーズライセンスの取得、銀行口座やクレジットカードの開設、アパート探しなど、想定外のトラブルも続き、全ての生活準備を整えるのには、相当苦労しましたね。3度目の赴任ですが、その都度、旅行や出張と、現地での実生活はつくづく違うものだと感じます。また、ニューヨークと違ってこちらは車で移動しなければどこにも行くことができません。営業で企業様をまわらせていただくことが多いので、土地勘を養う事も大変でしたが、そんな中ロサンゼルスでの赴任も丸2年が経ちました。

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QUICK USA, Inc. Los Angeles Officeが
入っているビジネスセンター

 

(冨井)今年、ロサンゼルスオフィスは10周年を迎えます。赴任直後はマネジメントも脆弱で、売上も芳しくありませんでした。人員も私を含め2名という時期もありましたが、積極的に採用活動を行い、現在は6名体制となり、昨年度は過去最高益を上げることができました。優秀なメンバーに出会えたということは勿論ですが、皆と理念やビジョンを共有して、同じ方向に向かい、力を合わせて業務に邁進してこれた結果だと思います。

 


 

アメリカでビジネスをしていて日々感じていることはどのようなことでしょうか?

 

(冨井)日系企業のトップの方とお話させていただく機会が多いのですが、我々の業界も含めて海外へ進出している企業様の中には、うまく事業展開されているところと、苦戦を強いられている企業様の2極化の傾向が見てとれます。成功されている企業様の特徴で顕著な事は、日本の製品や考え方をそのままもってきているのではなく、現地のマーケットやスタッフに合わせ、うまくローカライズを図られているということです。例えば食品業界を一例にあげれば、サイズを日本のものより少し大きくされたり、味付けを現地の消費者の口に合うように変化させてみるなどです。

 

(冨井)こと当業界である、人材・人事面でも、カリフォルニアは全米一、雇用主への州法が厳しいとされている州です。採用やマネジメントで様々な課題を抱えていらっしゃる企業様も多いと感じています。そんな中、弊社としてできることは何かを考え、最適な方法をご提案できるような、サービスラインナップの拡充が必要だと考えています。

 


 

グローバル人材という言葉をよく耳にしますが、必要な資質は何でしょうか?

 

(冨井)国際的な競争が更に激化していく中、これから世界中で、活躍を期待される日本人の数は増えていくでしょう。もちろん語学力は必要です。ただそれ以上に私が必要だと考える資質は「順応性」と「タフさ」です。これから社会人になるグローバル関連の学部生さんによくお話させていただくのは、学生時代にこそ、海外に出てみて(海外旅行ではなく)、現地で生活する機会をつくり、たくさんの異文化を吸収、気づきを得て欲しいということです。

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(冨井)日本人にとって日本はとても便利で暮らしやすい国です。その日本を出て、異国で生活するという事は、日本の常識や当たり前が通用しない、想定外の出来事や失敗に、たくさん出くわします。「郷に入らば郷に従え」という言葉がありますが、そんな環境下で、いかに現地の文化や習慣を理解し「順応」していけるかが重要で、当然ストレスフルな環境ですが、その中で「タフさ」は磨かれていくと考えています。

 

(冨井)その手段は語学留学でなくても構いません。留学費用はとても高額ですし、今後は官民学が協力しあって留学支援の仕組みを作っていくことも一方で課題ですが、留学でなくとも、海外生活の実体験はできます。自ら貯めたお金で、ほんの数カ月でも、言葉や文化の違う異国へ自ら出向き、自らの力で、生活し得た経験は、その後グローバル人材として海外で活躍できる大きな資産となるのではないでしょうか。

 


 

社内の雰囲気や心掛けている事についてお聞かせください。

 

(冨井)まず社内では、求職者の方々から「よいお仕事を紹介してもらってありがとう!」企業様からは「良い人を紹介してもらってありがとう!」など、弊社にとってとても喜ばしい、御礼メールやお電話、ご来訪を自慢し合えるような職場環境や風土づくりを心掛けています。それもあって社内には「HAPPY」という言葉が毎日のように響いています。何が企業様にとって、求職者の皆様にとって「HAPPY」なのかを日々皆で考えながら、常に真摯でクリーンな対応を心がけています。

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左の背の高いビル、フレンチビルディングのの6階に
QUICK USA, Inc. New York Officeはあります。

 

(冨井)また、メンバー各々がお互いを尊重しあい、自然と助け合える風土です。メンバーは勿論、その家族にも、Quickに入社してよかったと思われるような会社でありたいと考え、メンバーのご家族とも食事やコミュニケーションの機会をとっています。そんなロサンゼルスオフィスでは、私を含め、全員が全員の顔を見えるオープンなレイアウトにしています。そんなオフィスでは日々数多くのHAPPY STORYをつくるため、オープンなコミュニケーションが日々活発に行われています。

 


 

クイックに入社してよかったと言われる企業にするために、具体的に実行していることは何ですか?

 

(冨井)メンバーからの、会社をより良くする提案には耳を傾け、良い提案は直ぐに実行して形にしていきます。私を含めたメンバー全員が、当事者であり、主体者であるからです。赴任後、この2年間で新しく導入した事案や制度はたくさんあります。その中でも、現在では週40時間で仕事を終えられるような活動を推進しています。我々の仕事はきりがなく、やろうと思えばいくらでもできてしまうので、私自身も含めメリハリをつけて仕事をするようにしています。皆が生産性の高い仕事をするためにはリフレッシュも必要で、そのような環境を提供する事が目的です。実はこの提案自体もメンバーから上がってきたものなんですよ(笑)。

 

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(冨井)月曜日の朝に笑顔で出社して「今週もがんばるぞ!」と心身ともにフルチャージした状態で仕事に臨めるような「月曜日がワクワクする会社」をテーマに掲げて取り組んでいます。そんな、当社では自社の「人材採用」も最重要戦略として取り組んでおりますので、我々の理念や考え方に共感してくださる方は是非弊社の門を叩いていただければと思います。

 


 

QUICK USA, Incがアメリカで今後目指していることは何でしょうか?

 

(冨井)当社の強みを生かしながら、人材紹介、派遣サービスの質の向上を目指すこと。また、人事労務コンサルティング業務の充実を図り、サービスを拡大していきます。また、今年から一部の地域で提供していた派遣サービスを全米50州で提供できるように整備いたしました。現在クイックグループ全体では日本および海外のグループ会社と連携を図りながら、グループが掲げる「世界の人事部」構想を推進してまいります。皆様が必要としているサービスにお応えできるよう、5年後、10年後を見据えて努力を重ねて参ります。これからもご愛顧、ご支援くださいますようお願い申し上げます。

 


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QUICK USA, Inc.

【New York Office】
551 Fifth Avenue, Suite 620, New York, NY 1076
Phone:212-692-0850
E-mail:quick@919usa.com

 

【Los Angeles Office】
1995 W.190th Street, Suite 102 Torrance, CA 90504
Phone: 310-323-9190
E-mail: quickla@919usa.com


【取材・原稿】
QUICK USA, Inc.
Kumiko Komoda
551 Fifth Avenue, Suite 620, New York, NY 10176
Phone:212-692-0850
Email:quick@919usa.com

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