アメリカでハタラク人にインタビュー!第15回【マザーズコーチ マックギネス美和さん】

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ハタラク人にインタビュー!

 

アメリカでは、日本からの駐在員として勤務している人やアメリカ現地で採用された人など、数多くの日本人の方が活躍されています。このコーナーでは、アメリカで働く方々に“ハタラク”楽しさや難しさなどをインタビューしご紹介しています。今回はニューヨークで、マザーズコーチとして活躍していらっしゃるマックギネス美和さんにお話を伺いました。

 

 

ニューヨークでハタラクマザーズコーチ 

マックギネス美和さん

 

 

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Miwa McGuiness

http://nylavie.com/

 

 

人のために情熱を傾けたいと思ったのが、今の仕事をはじめたきっかけです。

 

 


現在のお仕事について教えてください。

 

現在私はコーチングのコーチとして、幅広い分野で人材育成のお手伝いをさせていただいております。ライフコーチとして個別セッションやワークショップを開催したり、内閣府認証NPOマザーズコーチジャパン認定のマザーズコーチとして、個別セッション、体験講座、マザーズコーチ養成講座を開講させていただいております。

 

 

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コーチングというのはどういうものでしょうか?

 

コーチングの語源は「COACH」=「馬車」からきており、「大切な人を目的地まで運ぶ」という意味です。初めてコーチングを体験される方には、TeachingとCoachingの違いを図に書いてご説明させていただいておりますが、Teachingは上下関係があり、その人がもっている知識を他の人に教えるという意味ですが、Coachingには上下関係はなく、コーチとクライアントは常に並行して、横並びの関係を保ちます。指導するスポーツのコーチとは違い、どのステージでもクライアントとは横並びで、寄り添うようにクライアントの「気づき」をコーチングのスキルを用いて、目標達成のサポートをしていきます。

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では、マザーズコーチとはどういうものでしょうか?

 

マザーズコーチは、ポジティブ心理学とグラッサー博士の選択理論をベースに、ビジネスの世界で広く使われてきた効果的なコミュニケーションスキルの一つであるコーチング手法を、内閣府認証NPO法人マザーズコーチジャパンの代表者の佐々木のりこさんが、誰でもが子育てを楽しめるようにと体系化させたものです。

 


これまでのキャリアについて教えてください。

 

日本で大学を卒業した後、ロンドンの大学へ留学しました。卒業後日本に帰国し、外資系の投資銀行などの金融機関で、エクイティ(株式)やヘッジファンドのビジネスに携わってまいりました。その後、主人がロンドンに転勤となり再びロンドンへ移住することになりました。生活が落ち着いた頃、ロンドンでも外資系金融に再就職して、グローバルビジネス、プロジェクトマネジメント、新規ビジネスの立ち上げなどを担当しました。ロンドンで再就職が決まった時、娘は生後10カ月でしたので、フルタイムのナニーさんに助けてもらいながら仕事、子育て、家事の兼業をしていました。

 

 


ニューヨークへいらしたきっかけは?

 

ロンドンで暫く仕事をしていましたが、主人がニューヨークに転勤になり、こちらへ引っ越してまいりました。その時、娘は3歳になっていましたが急に環境が変わったことや、何回も引っ越しをしたせいで、とても不安定な状態になってしまいました。仕事に復帰したい気持ちもありましたが、娘が落ち着くまでは環境を整えてあげるなど、子育てに専念していました。

 

 

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その時にマザーズコーチに出会われたのでしょうか?

 

まず初めはコーチングとの出会いがありました。ニューヨークに移住してからは子育てに専念していましたので、久しぶりに日本に長期里帰りをしました。そして3月11日に起こった東日本大震災を体験したんですね。震災直後、すぐにニューヨークに戻ってきてしまいましたので、何もできなかった無力感と後ろめたさを感じ、何か人のために情熱を傾けたいと考えるようになりました。それまでは、キャリアキャリアで人生を切り開いてきていましたが、そういう考えが崩壊してしまったのです。そのような気持ちの変化があった時に出会ったのがコーチングでした。マザーズコーチに出会ったのはその後になります。

 

 


コーチングを体験されてどう感じられましたか?

 

まず、コーチングを受けるようになると、子どもや主人、友達との関係が今までとはガラリと変わっていきました。自分が変わると、これほどまでに周囲との関係が変わるものだということがわかったんですね。ニューヨークで仕事探しもしましたが、リーマンショックもあり金融業界でお仕事を得るには厳しい時代でもあり、自信を喪失しかけていた時期でもありました。コーチングによって、自分自身が大きく変わっていくことがとても楽しく感じられました。ポジティブなものというのはこんなにも影響が大きいものなのだということを初めて経験しました。コーチングの素晴らしさを実感するとともに、もっと早く始めていればもっと人生がラクだったのにとも思いました。(笑い)

 

 


マザーズコーチになるには資格などは必要ですか?

 

NPO法人マザーズコーチジャパンの認定コーチになるためには、団体が定めた講座や研修を受けて資格を取得します。そして資格に応じて、個別セッション、体験講座の開講、講座の開講、講師養成講座、ワークショップなどを開催することができるようになります。この資格をとるには母親である必要はなく、男性の方でも、お子さんのいらっしゃらない方でも興味があればどなたでも資格取得を目指していただくことができます。

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やりがいについて教えてください。

 

個別セッションを受けていらっしゃるクライアントさんには必ず“気づき”が生まれます。だんだん表情が明るくなって、考え方もポジティブになってきます。クライアントに自信がわいてくる変化を見るととても嬉しく思います。また、講座を開催するたびに私自身にも色々な発見があります。例えば、突然海外に住むことになって、内にこもってしまったり、あきらめてしまっている方が大勢いらっしゃるということを知りました。悩みはみなさんそれぞれ違うのですが、誰にも相談できず孤立していらっしゃる方がこれほど多いとは思っておりませんでした。コーチングの「はじめの一歩」は「大きな一歩」です。体験コースを受けてみていただき、人生を楽しむための大きな一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ大変嬉しく思います。

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マザーズコーチはなぜ必要なのでしょうか?

 

ある時、ご年配の方に仕事のことを聞かれご説明させていただいたことがあります。そのご婦人から「とてもよいことをしていらっしゃいますね」と言っていただきました。さらにその方から、「昔は近所にお年寄りがいて、叱咤激励してもらったり、知恵を授けてもらったりしたものですが、今ではそういうお年寄りも少なくなってしまいましたし、孤立してしまうお母さんが多くなっていますから」とも言われました。とても納得すると同時に、このお仕事をやってきて本当によかったと思いました。

 

海外暮らしともなれば、バイリンガルの子育てに自信がもてないお母さんはたくさんいらっしゃいます。私自身、アメリカでティーンネージャーとなる娘と、難しい時期を一緒に克服していきたいと考えたのがマザーズコーチを目指したきっかけでした。コーチングの良さを実感する中で、もっと他の方達のためにも資格をとって、お手伝いできるようになりたいという気持ちが大きくなりました。

 

 

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マザーズコーチの意義は何でしょうか?

 

私達の子ども達が暮らす未来は、世界の垣根がもっと低くなり、グローバルという言葉がもっと身近なものになっているように思えます。ダイバシティという言葉をよく耳にしますが、グローバルの世界では価値観の違う人に色々な場面で遭遇し、一緒に何かを成し遂げたり、時には議論することもあるでしょう。そのような時、自分軸をもっていることはとても大切なことなのではないかと思います。親子ともに、自分を見失わず将来何を目指しているのかをしっかり見つめながら暮らしていくためにも、マザーズコーチのコーチング手法はとても有効なものだと思います。

 

また日本暮らしが長く、初めて海外で暮らすようになった方で、自信を喪失してしまったり、あきらめてしまっている方にお会いしてきました。本来の自分を取り戻す方法は色々ありますが、コーチングは自分で考える力がついてくるのでとてもお勧めです。

 

 

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ポジティブ心理学とはどういうものでしょうか?

 

 

マザーズコーチはポジティブ心理学を取り入れていると先にお話しさせていただきましたが、ポジティブ心理学とは、人はどのように幸福になっていくかを科学的に研究する学問です。わかりやすくご説明させていただくと、マイナスの状態からゼロ(-3からゼ0)にもっていくのでなく、幸せになること(0から+3)に焦点をあて、人はどのように幸福感を感じるのかを科学的に研究する学問です。私も実際、コーチングを通じてポジティブな思考になり、自分がどんどん変わっていくことを実感しましたし、大きな心の支えにもなりました。また、内面のみならず顔の表情も穏やかになったと言われることも多くなりました。

 

 


さらにご自身が向上されるためにされていることはありますか?

 

私自身、引き続きコーチングのセッションを受けています。色々な視点で自分自身を常に客観的にみていくことはとても大切なことだと思っているからです。また、コーチングのコミュニケーションの練習も引き続き続けています。ワークショップに参加したり、幅広い分野の本、雑誌、新聞を読むようにもしています。また、自分の言葉で自分の意見を言語化することはとても大切なことだと思いますので、ブログで自分の考えなどを発信していくようにもしています。

 


今後の抱負や夢は何ですか?

 

現在ポジティブ心理学を勉強しており、来年の春以降になると思いますがファシリテータ―としてワークショップを開いていきたいと思っています。またコーチングでは、ライフコーチングとマザーズコーチングの両方向でもっともっとたくさんの方に、コーチングを生活の中に取り入れていただけるよう、活動を広げていきたいと思います。コーチングの手法で、一人でも多くの方に人生をエンジョイし、今まで以上に幸せになっていただけるようお手伝いを続けさせていただければとても嬉しく思います。

 

 

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【取材協力】
内閣府認証NPO法人マザーズコーチジャパン認定のマザーズコーチ
マックギネス美和
ブログ : http://ameblo.jp/bromton35/
Facebook:  https://www.facebook.com/NewYorkKosodateClub/
E-mail : info@nylavie.com
NY La Vie : http://nylavie.com/


 

【取材・文】
QUICK USA, Inc.
551 Fifth Avenue, Suite 620, New York, NY 10176
菰田久美子
Phone:212-692-0850
Email:quick@919usa.com

 

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