アメリカで、がんばれ留学生!【第10回】諏訪佳奈子さん ボストン大学 (マサチューセッツ州)

 

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留学は人生の中で生涯忘れられない貴重な体験の一つになることでしょう。このコーナーでは、留学を通じて得た様々な体験や感想を日本人留学生の皆様に伺っています。留学での楽しい経験や大変なこと、海外生活で学んだことなどを写真を交えてお話をご紹介しています。

 

Ms Suwa.profile

Boston University (マサチューセッツ州)

諏訪佳奈子さん

 

【第10回】

諏訪佳奈子さん

留学されている大学:Boston University (マサチューセッツ州)
http://www.bu.edu/
 

 

将来は教師になって、どこの国の文化でも自然と受け入れられるような環境を、子ども達につくってあげたいと思います。

ボストン大学2

 

諏訪さんが留学していらっしゃる学校について教えてください。

私は現在、ボストン大学の教育学部の3年生です。ボストン大学はマサチューセッツ州のボストンにある私立大学で、創立は1839年という歴史のある大学です。マーチン・ルーサー・キング・ジュニア氏、南アフリカ共和国の元大統領のネルソン・マンデラ氏、元米国防長官ウィリアム・コーヘン氏、米商務省長官ゲイリー・ロック氏など多くの政治家や著名人を輩出しています。ボストン大学はボストンの中心街にあり、バスや地下鉄などの公共交通機関も発達しているのでアクセスも便利です。ボストンはハーバード大学、MIT、タフツ大学など多くの名門大学があり学園都市としても有名ですが、元々はイングランドからの入植者が多かったため、ヨーロッパ系の人達や文化などが残っている都市です。緑が多く、歴史のある煉瓦づくりの建物や石畳の道も街のあちらこちらに残っていて、とても綺麗な街です。大学のすぐ近くにはチャールズ川が流れており、公園も多く四季折々の風景を楽しむことができるので、生活するにもとてもよい街です。

 

ボストン大学


留学はどのようにして決められたのでしょうか?

私は父の仕事の関係で、小学校5年生から高校1年生の夏まで、台湾の台北にあるアメリカンスクールに通っていました。子どもの頃に受けた教育の影響もあるかと思いますが、この頃からアメリカの大学へ留学したいと思っていました。また、将来の夢として、海外にあるインターナショナルスクールで英語が母国語ではない生徒達に英語を教える教師になりたいと考え始めたのもこの頃です。そのためには、アメリカの大学の教育学部に進学し、教員免許をとるのが最善の道ですので、必然的にもアメリカ留学という選択になりました。高校1年の秋から、京都にある同志社国際高等学校に通うようになり、約90%の生徒が同志社大学に進学する中、海外進学専門の進路相談の先生との面談で希望を伝えアドバイスをいただきました。留学のための準備としてはSATの試験のための塾に通い、高校一年生の時からSATのスコアを伸ばす努力を重ねました。そして、教育学部のある大学を数校に絞り受験しました。そして、受かった大学の中からプログラムやランキング、立地条件など総合的に判断しボストン大学に決めました。


学校生活について教えてください。

大学、大学院合わせるとボストン大学全体の生徒数は約3万人と大規模ですが、教育学部は小さめで私の学年の生徒数は約50名です。教育学部では州の規定などで、必ずとらなければいけない必修科目が決められています。また、単位をとる順番も学校で決められているので、ほとんどのクラスで同級生と一緒になります。そのおかげで、自然にみんなとすぐに仲良くなれました。また、ルームメイトも同じ学部、学年なので、親友のように仲良くしています。また、この大学の気に入っている点の一つに教授と生徒の距離がとても近く感じられることがあげられます。クラスについて質問があればすぐに教授のところへ行ったり、メールを送ったりして教えていただいています。また、教授もすぐに質問に対応してくださるので、疑問を残さずに先に進めるのでとても勉強しやすい環境だと思います。住まいは大学内にあるアパートです。寮もありますがアパートにはキッチンがついているので、こちらに決めました。ボストンには日本食の食材や調味料を入手することのできるスーパーマーケットもあるので、アパートで日本食も楽しめ、生活はとても快適です。

ボストン街並み


留学前とアメリカの大学に来てからでは何か印象は変わりましたか?

アメリカの大学は入学より卒業が難しいと聞いてはいましたが、こちらで勉強するようになってその意味がよくわかりました。課題や予習、テスト勉強など毎日よく勉強しています。アメリカでは学生はみんなよく勉強しますし、授業に対する姿勢が真面目で熱心なのが印象的です。コツコツと毎日勉強しなければ良い点数は決してとることはできませんので、みな自然と勉強するようになります。また、こちらの大学ではディスカッションの形式のクラスも多いということも特徴的だと思います。こうしたディスカッション形式のクラスでは発言をしなければ点数がとれないので、必ず予習をしてクラスに臨んでいます。日本の学校ではディスカッション形式のクラスはなかったので初めのうちは慣れなくて、間違った発言をしたら恥ずかしいと思い発言を躊躇したりしていましたが、だんだんと何でも発言できるようになりました。また、わからないことがあれば質問することもできるようになりました。今では自分が海外で勉強した時の経験をクラスで発表し、クラスのみんなとシェアさせていただいています。

教会


授業以外ではどのようなことをしていますか?

今年から教育学部の生徒会長を務めています。去年は秘書として生徒会の運営に携わってきましたが、昨年できなかったことを実現させたり、よりよいコミュニティとしてさらに成長させたいと思うようになり会長に立候補しました。今年の生徒会では、アメリカでいま話題となっているTED Talkにならって、講演会をさらに活発化させていきたいと思っています。TED(Technology Entertainment Design)は、クリス・アンダーソン氏が設立した非営利団体で、学術、エンターテイメント、デザインなど様々な分野で活躍する第一線の人を講師に招き、毎年大規模な世界的な講演会を主催しています。単に著名人だからというだけではなく、広める価値のあるアイデアの精神のもと、あっと驚くような最新テクノロジーの話など、どの講演も素晴らしいものばかりと世界中の多くの人から支持を得ています。しかも講演は長いものでも20分程度で、中には5分という短いものもあります。私達もTEDにならい、短い講演会でも中身の濃い、参加者に大きな満足感を感じてもらえるような講演内容を目指しています。スピーチは毎回20分程度にし、テーマや講演内容も事前にスピーカーと綿密に打ち合わせを行った上で開催しています。これまでのトピックスとしては、教育実習を行った4年生の学生を講師として招き、実際の経験をお話してもらったり、教授を講師として招いてSNSが子ども達に与える影響や、仕事の探し方などクラスでは聞けないトピックで講演会を開催しています。

講演会


学校以外で、何か活動はされていますか?

毎週金曜日の朝8時30分から午後2時30分まで、ボストンにある公立の小学校で先生のアシスタントのボランティアをしています。3年生のクラスで、先生の指示のもと授業のアシストをしたり、生徒達の様子を見ながら必要な生徒にはヘルプしたりしています。今年は、教室での実習もボランティアも単位としては必要ないのですが、教室という現場は大学のクラスとはまた違ったことを数多く学べるので、自ら志願してボランティアをさせていただいています。このボランティアは、1年生の時に実習のアレンジをしてくれた先生にお願いし、紹介していただきました。


大学構内で、お気に入りの場所を教えてください。

教育学部の図書館が大好きです。この図書館には、絵本などの子ども向けの本と教育に関する論文が数多く収蔵されています。生徒はこれらの本を、課題のために使ったり、教育実習で使ったりしています。私も課題のためなどにも利用していますが、もともと本を読むのが大好きなので、小さい頃に読む機会がなかった英語の絵本などを自分の趣味としても読んでいます。読書自体楽しいですが、本を読みながら自分が先生になった時にどの本を、教材としてどのように使うかなどを考えるのもとても楽しい時間です。お気に入りの本はたくさんありますが、「Make Way For Ducklings」というアヒルが主人公でボストンを舞台にした本はとてもよい本だと思います。この絵本はとても有名で、ボストンの公園にはこの主人公のアヒルの銅像もあるくらいです。

Boston University3

Boston University2


留学を通じて学業以外で学んだことは何ですか?

「みんなと同じ考え方や同じことをしなくてもよい」ということです。決して自分勝手なことをするとか、わがままをするという意味ではなく、自分の意見や考え方がたとえみんなと違っていても、恐れずに発言したり表現することができるようになりました。日本にいた頃は、目立つ行動を控えたり、自分を抑えることも多かったので、こちらではのびのび自然体で自分らしくいられるのが心地よく感じられます。また、こちらで出会った人達はみんなちゃんとした理由をもって、自分のやりたいことをしています。堂々と、自信に溢れたアメリカ人の人達の態度や行動に出会うたびに、素敵だなと思っています。また、やりたいことがあったら、積極的にそれを求めるということもアメリカで学びました。現在の小学校でのボランティア活動も、自分から求めて行動に移さなければチャンスはめぐってこなかったと思います。待っていてもなかなかチャンスは来ないと思います。待たずに自分から飛び込んでいけば、より早くゴールに到達できるのではないでしょうか。


将来の夢は英語の先生とのことですが、どのような先生になりたいですか?

これまで日本、台湾、アメリカ等、多様な文化の中で、成長してこれたことは私にとって、とてもプラスに思っています。これからの時代はもっと国境を超えて行き来する人達が増えてくると思います。それにともなって、教育の現場でもバックグラウンドの違う生徒達が一緒に勉強するという機会も増えてくるかと思います。将来、自分が教師になった時には文化などのバックグラウンドの違いを、クラスにいるみんながシェアできるような環境をつくっていきたいと思っています。また私自身も「子ども達は他の人の知らないことを知っている」ということを基本に、生徒達から文化など色々な事を学んでいきたいと思っています。異なる文化から学ぶことはとても多く、自分達の文化だけ知っているのはもったいないと思います。生徒達が将来どこの国に行って暮らしたとしても、その国の文化を自然と受け入れられるような。そんな環境を子ども達につくってあげたいと思っています。

 

 


〔取材・文〕
QUICK USA, Inc.
菰田久美子


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